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40歳を超えて不安な健康 でも、時間がない、酒も飲みたい人の抜け道

ITmedia エンタープライズ 10月8日(木)8時17分配信

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※この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。

 仕事も波に乗ってきてこれからという時、病気は突然やってきます。あなたの周りでも、せっかくの時に「痛風、糖尿病で通院を余儀なくされた」しまいには 「突然ガンを宣告された」そんな人はいないでしょうか。医療現場にいるとそうやって第一線を退く人を多く見てきます。とても優秀だっただけにもったいない 事です。

 そうはいっても節制するのは難しい。「毎日運動をして食事に気をつけて十分な睡眠をとりましょう」そんなことができれば苦労はしません。仕事に追われて 時間もない。付き合いで酒やたばこがつきものの事もあります。ではそんな場合はどうしようもないか? というと実は抜け道はあるのです。忙しい人にこそ 知ってもらいたい抜け道をさらっと医者とおばさんの会話形式で笑って、楽しく読めるように作ったのがこの本「本当は医者として教えたくないズルい健康法」 (著者:平松類・おかのきんや)です。

●血圧も気になるけどラーメンの汁を飲み干したい

 「血圧が高めなので塩分を控えてください」そう言われるけれどもラーメンの汁は魅惑的です。ずるずるっと飲み干したい。塩分を取ることで血圧が上がるの は知られています。それは塩分によるナトリウムが体に入ることによって起こります。そこで塩分をとっても血圧を上げにくくする方法があります。

 水分を取れば塩分はながれるのでは? と勘違いする人がいますが水分をとっても塩分は排出されません。排出をしてくれるのはカリウムです。カリウムはナ トリウムの排泄を促進してくれるので血圧の上昇を抑えてくれます。ではどのようなものを食べるべきなのか? カリウムが含まれている「にら、にんにく、バ ナナ」がお勧めです。あなたと一緒にラーメンを食べに行った同僚、汁まで飲んでいても実はニンニクやニラをとって食後にバナナを食べているかもしれませ ん。

●痛風も気になるけどビールを飲みたい

 痛風にビールは厳禁。そう思って焼酎を飲んでいる人がいます。「とりあえずビール」とみんなが頼む中「俺、痛風だから焼酎で」といって場の空気を壊してしまうのも考え物です。

 ビールはプリン体が他のお酒に比べると多く含まれています。プリン体が痛風の原因になるのでビールを避けているのです。けれどもビールは大瓶1本でプリ ン体20ミリグラム程度、一日のプリン体摂取基準は400ミリグラムといわれています。ですからあまり影響はありません。むしろ注意が必要なのは白子、 100グラムで300ミリグラム程度のプリン体を含んでいるので食べ過ぎに注意です。またビールを飲むとお腹がでる「ビール腹」というのも迷信。ビールを よく飲んで食べ過ぎて運動しないと太るのでお腹がでるだけでビールが悪者ではないのです。

●ガン検診より有効なガンにならない検診

 ガン検診がありますが、ガン検診は「早期発見をするもの」です。けれどもできれば早期発見ではなくて「ガンにならない」事が望ましい。そこでガンになり にくくする検診というのがあります。有名なのはピロリ菌の検査です。胃にピロリ菌がいると胃がんになりやすいという事が知られています。ピロリ菌を除菌す れば胃がんになりにくくなるということも有名なので知っている方も多いと思います。吐いた呼気から検査することができるので簡単です。

 実はそれ以外にもガンにならない検診というのがあります。それはB型肝炎、C型肝炎検査です。採血によって検査することができます。これは感染症なので すが自分では感染するようなことをした記憶がなくてもいつの間にか感染してしまっていることが多いのです。小学校の時の集団予防接種などでかつては注射器 を使いまわしている時がありました。その時に肝炎ウイルスが蔓延してしまったのです。

 症状なく何十年も過ぎてきても次第に体を蝕みガンになってしまうことがあるのです。事前にウイルスに感染しているかどうかを知ることができればウイルス を駆除することができます。そうすればガンになりにくくなるのです。ガンになったかを見る検診よりまずはガンにならない検診が重要です。

●尿漏れ、頻尿

 年齢とともにおしっこに行く回数が増えていきます。あまりにも頻繁になってしまうと職場や会議、相手方との商談の場で周りの人に申し訳ない。一番間違っ ているのは「念のためトイレにいっておく事」こうしてしまうと膀胱に尿が十分にたまらないうちにトイレに行く癖がついてしまいます。そのうちにわずかな尿 だとしても尿意をもよおすようになってしまいます。

 では頻尿気味になってしまった場合どうすればいいか? まずはトイレに行くことを5分我慢する事です。すぐにトイレに行かないと膀胱炎になってしまうの ではないかと心配する方もいます。長時間でなければ大丈夫ですし、尿量が多くない頻尿の場合は膀胱炎になるほどの尿がたまっていない事がほとんどです。そ こでまずは5分間をあけてそれから尿をするというようにすれば次第に体が慣れてきてくれます。

 夜間の頻尿は睡眠の質を著しく下げてしまいます。夜間の頻尿の原因のひとつに下半身への血流停滞という事があります。人間は二足歩行で生活しているためにどうしても重力の影響で足に水分がたまりやすくなってしまいます。夕方以降に足がむくみやすいという女性も多いです。

 睡眠時は横になるために足の水分が体をめぐるようになります。そうすると水分過多のような状態を作ってしまい結果として尿意が増えてくるのです。この厄 介な点としては横になってすぐに尿意が出てくるわけではなく、時間がたってから尿意が出てくるという事が問題です。そのため寝入りだしてある程度睡眠が深 くなってから尿意を催すため十分な睡眠がとれず睡眠の質の低下を招きます。

 そのため睡眠の前から足を上げる、横になって作業をする、本を読むなどをすることで早めに全身に水分をいきわたらせて早めに尿意を感じるようにして寝る前にその分を排出してしまうと十分な睡眠をとることができます。

 睡眠の質を上げる方法としてはいびきの問題もあります。いびきをかくというと太っている人をイメージするかもしれませんが太っている人だけではありませ ん。顎の形成が弱かったり筋肉が弱い人などは意外といびきをかいていることがあります。いびきをかいた睡眠の場合は酸素が十分にいきわたらず、昼間の効率 低下や眠気、集中力不足を招きます。心筋梗塞などの体の病気も引き起こす要素となります。

 そこでオススメなのは横を向いて寝る事です。上向きに寝ると顎が落ちてくるために空気の通り道である気道をふさいで息が吸いにくくなってしまいます。一 方横を向くと睡眠がしやすくなりいびきも減ります。できればお酒を飲んだ後などはすぐに寝るべきではないですが、どうしても早めに寝なければいけないとき は右側を下にして寝ましょう。左側を下にすると胃の流れ、消化管の関係上胃酸が逆流しやすくなります。逆流性食道炎といって食道があれたり気持ち悪くなり やすくなってしまいます。右側が下の方がそのリスクを減らす事ができます。

●著者プロフィール:平松 類
愛知県田原市出身。医学博士、昭和大学兼任講師・埼玉医科大学非常勤講師、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長。「医療界の池上彰」と言われるほど分かりやすく医療の情報を提供することに定評がある。
全国で健康法・医療のかかり方・医療コミュニケーション・目の健康法について講演活動をするだけでなく、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどでも情報提供を行っている。
著書に「本当は医者として教えたくないズルい健康法」「伝え上手な患者になる!」(自由国民社)「緑内障の最新治療」(時事通信出版局)「1日5分かける だけ100円メガネで視力は回復する!」(永岡書店)「クマや充血は毎日5分で消える!39の心がけ」(東邦出版)「目が良くなる!!10の眼トレ」(ぴ あ)

(ITmedia エグゼクティブ)

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